今回の案件のうち1つは要件定義が楽です。
もともと、自分がいた業界だからです。

厳密にいうと、要件定義自体は楽ではありません。
内容的には難しい案件です。
ただ、勝手知ったる業界なので、前提知識の勉強が不要です。

お話を聞いていると、当時と大きくは変わっていないようです。
かつては新しいトレンドとなる製品の企画と開発をやっていました。
なので、従来の業界知識でも提案への応用が効きそうな感じでした。
そのためか、気持ちにも余裕ができ、楽な印象になっているのだと思います。

ただ、注意しないといけないのは、行き過ぎた提案にならないことです。
お客様からすれば、先走りすぎるとかえって不安を感じられるかも知れません。

その業界向けのシステム製品を開発していたので、自分が手掛けた製品をお使いの場合もあります。
仮に、そういう事態に遭遇した時も、あえて、自分が手掛けたなどは口が裂けても言いません。
その製品に対してお客様がどういう思いなのかもわからないためです。

昔、ヒヤリング先でたまたま自分が手掛けた製品をべた褒してもらったことがあります。
この時はポジティブな評価でしたので良かったのですが、
逆ならこれから開発しようとするシステムに悪影響になる可能性も出てきます。

とにかく、お客様の求めているものな何か?を軸として、
決して提案を飛ばしすぎず、
とはいえ少しでも良い案を出す!
勝手知ったる業界なら、なおのこと慎重に!
といった感じを心がけています。