前回の記事で、要件定義書作成についてのお話をしました。
今回は、その際の顧客への質問の仕方についてのお話になります。
こちらも要件定義フェーズでの負荷分散のお話になります。

ユーザーヒヤリング後の整理検討や要件定義をすすめていく中で、色々と疑問が出てくると思います。
Excel等で質問の一覧表を作成し、そこに回答を入れてもらったりと、よくやる方法だと思います。

単純な質問であれば良いのですが、例えば、
・既存のシステム構成などを確認したいとき
・なんでそんな質問するの?と、まずはその背景や質問する意図などの説明が必要なとき
・ややこしい仕様部分について質問したいとき
などなど、単純に文章にすることが難しい場合があるとおもいます。

そんな時は、迷わず図面を作成したり、背景説明などを質問とは参考資料として作成して添付します。
特に、図面をあえて書くことは色んな意味でメリットが大きいです。
わからないから質問するのですから、図自体が自分の想像する図面になります。
それでも、あえて図示して相手に見せるようにします。
そのうえで、考え違いの部分を指摘して欲しいという質問(というよりお願い)を送ります。

このように、図示することで、
・質問の取違えがなくなります
・図面として完成すれば後々に活用できる
などメリットがあります。

後々の活用という意味では、これも負荷分散の1つだと思います。
まあ、そんな感じで、質問書を作成する際も、常に再利用を意識して作成しています。

そんなことか。そんなの当たり前やろ!とつっこみを受けそうですが…
でも、時間に追われると、質問するだけでいちいち図面は書かないのではと思います。
できるだけ簡単な文章で済ますのではないでしょうか。
でも、コツコツ書いておけば、後のドキュメント作成時に楽が出来ます。

他の業務が色々あったりすると、ドキュメントの作成が煩わしくなります。
最後のドキュメント作成は、できるだけ作業化したいのです。
そういった事情から、このようなやり方をやっています。