少し間が空いてしまいましたが、
前回に引き続き、操作感の観点でもう少し深堀りしてみます。
西日本が地元なのでこちらで操作感を見てみます。
e5489というサービスです。

指定席の予約ですが、最初にやることとして路線の選択から入ります。
これまでのイメージだと、発着駅の指定から行っていたのですが、
このシステムでは、路線の選択から入ります。
(従来通り、発着駅の入力からも可能です)

路線を選択すると、発着駅が絞り込まれます。
これは非常に良いアイデアだと思います。(東日本も同様だったと思います)
このように、選択方式を中心とした操作は使いやすく慌てている時に便利です。

細かな注文を付けるとすれば、
路線選択のリストに書かれている文字情報が多すぎます。
初見では戸惑ってしまうと思います。
できればもう少し文字量を減らす工夫が欲しいです。
まぁ、すぐに慣れると思うので、些細な指摘ですが。

次に、発着駅の選択です。
路線指定により、発着駅リストは絞り込まれた状態です。
そのため、選択はやりやすい方かと思います。
が、ここでも細かなことですが、改善要望があります。
先日も北陸新幹線に乗車しました。
北陸新幹線は、いつも東京から利用します。
この場合、選択項目リストの一番下から選ばないといけません。
選択操作の度に一番下までスクロールしないといけません。
リストは、JR西日本なので敦賀からの並び順になっています。
でも、東京からの利用が9割を超えるので、降順/昇順の変更ができるとうれしいです。

列車まで確定すると、次に切符の選択になります。
ここの選択は、最初のころは戸惑いました。


チケットレスとか通常とか色々とあり、結構な額で金額が変わります。
初めて予約しようとしたときは、『何か意味(落とし穴)があるのか?』と考え込みました。
落とし穴があるわけでなく、真面目にバリエーションが提示されているみたいです。
親切で好感持てます。(個人的にはこの真面目さは大好きです)
が、誰も高いのを選択することは無いと思うので、正直かなり戸惑いました。
見せ方はもう少し工夫が欲しいと思いました。

最後に列車の選択と座席の選択になります。
座席の選択時にもちょっと使いづらい点があります。
座席表ですが、進行方向がぱっと見た感じわからないので間違ってしまいます。

厳密にいうと、PC(ブラウザ版)は迷いません。進行方向が水平方向だからです。OKです。


一方、スマホ版は進行方向が下向きみたいでして違和感があります。

慌てていると間違います。
何を間違うかというと、陽の当たる側がどっちか?を間違えます。

下は別の予約フォームですが、進行方向は上向きです。


上方向に進行方向が自然だと思うのは私だけでしょうか?
カーナビも、北向き上固定のモードでない場合、進行方向は上向きだったと思います。
とっさの時は普段慣れている方に思考が支配されます。是非あわせて欲しいです。

予約が完了すると、確認メールが飛んできます。
このメールから簡単に座席を券面表示できるようにして欲しいです。
予約メールから券面表示への導線はどの会社のも使いづらい印象があります。
メールからでも、アプリでも、ログインすることなく券面画面を表示して欲しいです。
(セキュリティ面で厳しいとは思いますが)

ちなみに、東海道新幹線は改札を入ると紙が出てきます。
このアイデアは逆説的ですが、非常に使い勝手が良いです。
フルデジタル化がトレンドの中、あえてアナログフローを残すことの良い事例だと思います。

というわけで今回は画面について細かく語ってしまいました。
にしても、JR西日本だけかも知れませんが…
本当に手軽に特急利用ができるようになったと感じています。
かつてJRの特急といえば、短距離は値段が高く利用するなどあり得ない印象でした。
それが、京都~大阪ぐらいの短距離でも、距離相応に安く手軽に利用できる印象に変わりました。
値段体系は大前提だと思いますが、
予約システム(チケットレス化)が大きく寄与しているのだと思います。

このような不特定の人が使用するシステムの場合、こだわり部分も十人十色です。
陽の当たる側にこだわるなどは、まさに筆者の個人的なこだわりにすぎません。
ですが、そういったことも含めての評価になり、業務系システムとは違った難しさがあると思います。
頻繁に使うからこそですが、今後も積極的に改善していって欲しいと思います。