要件定義の前にやることの続き。

業務システム開発の場合についてですが…
業務のことが整理されず、システム化ありきで進行している場合があります。
以外にこういうシチュエーションって多いと思います。

ただ、このような場合でも、
まずは現状の業務がどうなっているか?の整理が必要になってくると思います。
そして、今回実現したいこととの突合せを行い、
システムとして何が必要なのかを整理していくと思います。

多分、皆さんも要件定義を行う際には、こんな思考で業務の整理をされていると思います。
でもこれって、業務分析の作業とほぼ同じなんですよね。
業務分析の流れとしては、
・現状の業務整理(流れ、クリティカルポイント、担当者の思いなど)
・システム化以前に改善できる部分の改善案を出す
・現状と目標とのフィット&ギャップを行う
・そして、現状の状況とあるべき姿、そのギャップは何か?をお客様と共有する
・そのうえで、システムを実現するにあたり何が必要かを整理する
といった感じです。

もちろん、(変更量の)程度問題はあるのですが…
業務システムの開発の時は、機能追加のレベルであっても、
業務分析が必要とお客様にはお伝えし、その時間を明示的に確保した方が良いと思います。

このようなプロセスを踏んだ方が、お客様と課題の共有が可能になります。
また、完成に近づいてからの要件違いが露呈するリスクも減らせます。

見積りの段階にて、
お客様には、最初にしっかりと説明をし、合意いただく必要があると思います。
業務整理はお客様側の(前向きな)協力が必須になるためです。