趣味の話題を少しばかり。
殆どの休日はテニス三昧な日々を送っています。

テニスの話題になって申し訳ないのですが…
最近はプレイスタイルを変更しました。(フィジカル面に自信が無くなってきたため)
開発的な言い方で例えると、個の技術力から全体最適化重視に切り替えました。

ダブルスの機会が多く、その場合にはコンビネーションプレイが重要になります。
最近は、
『パートナーが動きやすい(パートナーが決められる)環境構築を最優先に!』
という意識が強くなってきました。
『自分が』という意識よりパートナーを活かすことを優先するようになったわけです。

かつては、サービス力とストローク力には自信があり、その技術力を中心に組み立てていました。
これまでは、困った時には、サービスポイントが取れていたわけです。
しかし、最近はそういったこだわりプレイは完全に捨て去り、パートナー優先なのです。

このようにこだわりを捨ててスタイルを一新したわけですが、ゲーム力はかえってあがりました。
まぁ、ある意味当然と言えばそうかも知れません。

テニスというのは、確率のスポーツでありメンタルのスポーツです。
できるだけ相手にプレッシャーを与える側の方が有利なのです。
こだわりを捨て去り全体最適化(広義な意味での確率重視)を行うことで、ゲーム品質に安定化が見られるようになったという感じでしょうか?
当事者になると、なかなか割り切れなく、どうしても技術重視になるのは開発も同じだと思っています。

ところで、開発現場でも、随所でこだわりが発揮されているシチュエーションがあります。
製品化(仕様)への思い入れ、設計手法、品質維持のための工夫など、様々なこだわりがあると思います。
改めて感じるのは、時にはこだわりを捨ててニュートラルな思考で開発することも重要だということです。
こだわりが重要になるプロジェクトと、そうでないプロジェクトのメリハリが大事ですね。
多分、みなさんも無意識のうちにメリハリをつけられていると思います。

こだわりというキーワードで振り返ってみると、
製品開発を行っていた時代より、ソリューション開発を行っている現在の方が、性に合っている気がします。
製品開発時代は、思い入れ(こだわり)が強すぎました。
ある製品では、業界的に評価いただいたものの、会社的には売上がそれほど伸びませんでした。
思い入れのたまものかも知れませんが、会社は売上を上げるという責務も担っています。
そういう意味では、この思い入れの強かった製品は成功ではありません。

それよりは、お客様が主役であるソリューション構築のお手伝いの方が、自然体で向き合えます。
自分の変なこだわりのフィルターを通すことなく、お客様の思いをニュートラルな気持ちで表現する。
こちらの方が、自分の性に合っていると感じています。