先日、製品開発において最も重要なことは?
と聞かれました。
難しい質問というか。抽象的な質問だと感じました。
一概には言えませんし、状況にもよると思います。

そんな中で、何か1つということであれば、ビジョンを持つことだと思っています。
市場に対してどのような価値を提供し、何を実現するのか?
1年後にどのようになっていて欲しいか?3年度はどうか?
などは普通に考えると思います。

製品開発スペック決めであっても、具体的な実現手段を考える場合でも、
ビジョンが明確であればブレることが少ないと思います。

何れにしても、自分で考えて創り出した製品ですから、思入れはあるはずです。
なのでビジョンを持つことは容易だと思います。
逆に、容易に考えられないようでれば、その製品開発は辞めた方がいいかも知れません。
やらされ仕事では製品開発はうまくいかないと思っています。

一方で、製品に対して感情移入しすぎると、間違った方向に行く可能性が出てきます。
市場のニーズと乖離したものになりかねません。
企業である以上は儲ける必要があるため、独りよがりな製品は企業にとっては致命的です。
客観的な視点で市場分析は必要だと思います。

ゆえに、
バランスが難しいのですが…
・製品への思入れを持ち
・明確なビジョンを持ち
・しかし冷静に考えること
(そもそも市場ニーズが無さそうなら最初からあきらめることが肝心)
が大事です。
そのうえでの製品コンセプト決め、スペック決め、製品開発だと思っています。