少し前に、ある案件で大炎上した時の話です。
プロジェクトチーム内で反省会の意味も込めて、サマリーの会議を行いました。
原因として、顧客からの度重なる後出しじゃんけん、要求管理の問題、日程調整の問題…などなど
要はマネージメントの問題だったわけです。(皆の意見を総合すると)

そして、メンバー全員で今後の改善について発言をしてもらいました。
その中に、PMとしてのスキルを上げたいという意見が出てきました。
今後の自分の立ち位置を想定し、目標に向かうのは良いことだと思います。

どんな書籍が良いか、とか、どのような管理を行うべきか、などなど。
たしかに、世の中には書籍なりネットなりで情報は溢れています。
『やり方があるはずで、それらをちゃんと習得して・・・』との意見でした。
でも本当にそれだけでうまくことが運ぶのでしょうか?

何となく、知識があればそれで何となく解決するような雰囲気が漂っていましたので…
みんなには、
・知識ベースのことを習得して活用も大事だけど、まずは土台としっかりさせた方が良いと思う
・知識の活用には、自分なりに試行錯誤(自分カスタマイズ)を行い、完全消化が大事だと思う
と、自分の考えをお話をさせてもらいました。

私が考える土台とは、
内向きには、チーム内の一体感を醸成させること
外向きには、リスクをヘッジすること(本当は外だけではないのですが)
そして、そのためには何をするべきか?を考えて築き上げていくことだと思っています。
この土台作りがなによりも難しいことだと思っています。

今回、外部環境の変化に対し、自分達ではどうすることもできないことを経験したわけです。
リスクをヘッジするためには、顧客との関係性の強化や開発を少しでも前倒ししておく癖など、
日頃から土台をしっかりと固めておくことが重要です。

でも、土台を固めただけでは全てがうまく対処できるわけではありません。
臨機応変な対応が必要になってきます。
その時に、知識や経験等で多くの引き出しを持っていると、有利に展開できると思うわけです。

繰り返しになりますが、知識さえ習得すれば何とかなりそう的な雰囲気がすごく気になりました。
そのため、
『知識は大事だけど、その前に土台をしっかりと作って欲しい』
『知識は必ず消化させ、孫子読みの孫子知らずにならないようにして欲しい』
が重要だと思っています。

PMに関する話題は機会があれば書いてみたいと思います。