ビジネスに必要な4つの目として、鳥、虫、魚、蝙蝠の目の話があります。
鳥の目とは、遠目から俯瞰するマクロの視点。
虫の目とは、局所的に注視するミクロの視点。
魚の目とは、時代の流れを読みとるトレンドの視点。
蝙蝠の目とは、あえて逆さまにして、反対・逆さから見る視点。
と言われてます。

これらの視点は、ビジネスマンが持つべき視点と言われています。
物事を広い視野で多角的に見るためのフレームワークとでもいいましょうか。

色んなものごとを判断し、プロジェクトを成功に導くためには多角的な視点は必須で必要です。
開発現場でも、開発の進捗管理、要件整理など様々な場面で必要な視点だと思います。

例えば、要件定義までの作業プロセスでは、
大雑把に言えば、ユーザーの思いをシステムに表現してあげることだと思います。
・クライアントへのヒヤリングを行う
・そして、クライアントの希望(システム開発に求めるもの)を整理する(要求定義)
・そのうえで、予算や納期などの条件を加味し、本当に必要なものを整理する。
細かな違いはあれど、おおよそこんな感じの手順だと思います。

実際には、本人が気づいてない潜在的な要望や、伝え忘れた要望、制約条件などが存在します。
これらを漏れなく拾い上げ、要件を整理していくためには様々な視点が必要になります。

実際の現場目線で注意深く細かくものごとを見れているか?
常に全体を俯瞰して見ることができているか?
将来のどのあたりまでを見据える必要があるか?現在のトレンドをどこまで取り入れるか?
考えて組み上げたことに対し、できないと決めつけてつまらないものになっていないか?
など、色んな視点で物事を見る必要があります。

ただ、視点を意識的に切り替えることって、意外に難しいと思います。
特に、時間を忘れて集中しているような時って、虫から鳥への変身が結構難しいと思います。

経験上、集中とリラックスの使い分けが視点を変えるきっかけになると感じています。
私は、整理がひと段落した時だけでなく、煮詰まった時にもあえてリラックスしています。
(私の場合は、飽き性なことも幸いしています。飽きた時もリラックスします。)

ホッと一息の時、遠い目の思考(鳥の目)にして、全体を俯瞰します。
そうすることで、『ん?』、『あれ?』のきっかけをつくり、そこから様々な視点でもう一度見直します。
これによって、自然と考えがブラッシュアップされたり、方向性が定まったりしていきます。

ホッと一息のつき方として、コーヒーを入れる、散歩する、ぼーっと景色を見るなどなど。
自分的には湯船につかるのが思考のリフレッシュにもっとも効果的な気がしてます。
そして、鳥になる瞬間(俯瞰したての瞬間といいましょうか)に、色んなことが見えたりします。

鳥、虫、魚、蝙蝠を意識してみてはどうでしょうか。
そして、鳥になる瞬間を特に大事に。