アジャイル開発って、一体全体何なのか?
誰が思いついたのか?
って、思ってしまう出来事がありました。

お客様から『アジャイル開発で!』と、リクエストがありました。
アジャイル開発を採用すると、作っては確認し、作り直しては確認しができますよね。
試行錯誤ができる開発手法であり、コストは安くなるはずですね。
要は、仕様変更を繰り返してもコストは不変である!(心の声)
なので、今回はアジャイル開発でお願いします。

なんて幸せなアジャイル解釈なのだろうか…
アジャイル=仕様変更はただ ではないですけど(;^_^A

日本の商習慣とアジャイルは合わないという背景があるとおもいます。
一括請負契約型が基本というか、専らだと思います。
さらに、『お客様は神様です』という考え方があります。
もっとも、お客様は神様ですというのは、お客様を敬うというのが本来の趣旨のはずでした。
これがいつのまにか、お客様の方が偉いという間違った解釈が浸透してしまっています。
このような商習慣からすれば、アジャイルは危険な香りしかしない手法です。

逆に、ある開発者から『アジャイル開発は良い!』とコメントがありました。
アジャイル開発は、ドキュメントの作成よりもアプリを開発して共有する方が優先。
なので、ドキュメントの作成なんて古い発想である。
効率よくやるならアジャイルです!

うーん、これも違うでしょ。

効率の話はともかくとして、ドキュメントの話は必要だと思います。
多分、無駄なドキュメントは作成しないだけで、必要なものは作成するはずです。
例えば、運用や保守の観点からの仕様書とか、お客さんから作成の要請があった場合など。
ウォーターホール型であっても、お客様との合意のもと、必要なものしか作成しないこともあります。

ということで、
アジャイル開発は、どちらかが都合の良い解釈をし出すと不幸なスタイル。
顧客と開発者の双方が、
理解し合い、かつ、幸せ \_( ゚ロ゚)ここ重要
に運用できている場合に限り、成功するスタイルではないでしょうか。