先日、もの書きのご依頼をお受けしました。
もの書きといっても、コラムとかではなく、あるシステムの外部仕様書を書き起こすご依頼です。

その開発プロジェクトですが、これまで仕様書類を作らずに開発してきたとのこと。
既にリリースされて運用されています。
今回、バージョンアップをすることになったそうです。
で、この機会に開発関連ドキュメント類も併せて整理したいとのこと。

殴り書きのメモだけしか残っていないとか、何も無いとか…
こんな開発のプロジェクト、確かにあった気がします。
いわゆる小規模開発プロジェクトの場合は、良くも悪くも柔軟性が高いです。
ひょっとしたら、実際には、かなりの案件がこういう進め方ではないでしょうか?

幸いにも取説はあるので、全体の機能把握とオペレーション仕様の把握は何とかなりそうです。
また、内部処理の仕様把握というか仮設も立てやすい状況です。

ただ、そうは言っても取説だけです。
肝心の、
・機能実現に至った目的や、その当時の背景などがわからない
・実際の業務の流れやボトルネックになっている部分などが一切わからない
ことや、
・このシステムを開発した会社の協力は得られない
 (まぁ、これはよくある話ですが)
などのハードルがあります。

開発を依頼した顧客へのヒヤリングが、
どこまで密にできるか?で、作成に関しての正確性や容易性が変わってきそうです。

今回は、仕様書類の充実化といった珍しいご依頼です。
このようなご依頼は初めてです。
が、これはすごく大事なことだと思います。

できれば、
・外部仕様に相当するような仕様書類
・部分的な内部仕様書類(キモになる部分、ややこしい部分など)
があれば必要十分かと思います。